るーじゃーあたっく

めんどくさがりなIT系技術者のブログ

言いたいことも言えないこんな世の中じゃ~2018/06~

どうでもいいけどこのタイトル便利すぎるよね?
※少し古いけど、世代じゃなくても皆けっこう知ってるはず
ってことでPOISONなことをたまに日記にしていこうと思ったのでこんなタイトルで(笑)

 

私の会社ではそろそろ異動の季節です。
日々頑張っているも赤字続きの私の部署はどんどん人が減り7月に3人減ります。2人補充されるらけど、更に10月に1人減るの確定してるんだよなぁ~……最初来たとき25人だったのに今じゃ14人。技術担当のTop2が7月と10月にいなくなるので部署内の年季は私が一番上に。長くいるだけでTopだったお二人には全く追いついてないから…orz
私が担当している製品のたった1人だった営業担当も変わります。私は営業にも技術同行していたので今後は私が営業側もある程度フォローしていかなくてはいけなくなります。めんどくさい製品なので覚えるの大変。

ピンチをチャンスに変えるなんて話はありますが……
ちょっと大ピンチすぎ!!
 

もうちょいうまいことズラしてくれたら良かったのに(´;ω;`)今回対象の人じゃなくて、全く使えない課長を飛ばしてくれたら全部うまく回るのに。まぁ貰い手がつかないんだろうと想像はつくんですけどね……。
そんなこんなで給料変わらないのに担当する業務内容と案件が増え、製品のEOL対応のプチトラブルに巻き込まれてと結構大変な感じ。昇進してくんなきゃ割にあわないよね。マジで。


次に前々から思ってたイヤなことがまたよく目にするなぁって話。
私は海外製品を国内に販売する代理店業務の技術担当です。この仕事をしていてよく感じるのが文化の違い。

まず日本語の壁問題。
今担当している海外の会社は世界的に売れている製品を出していますがドキュメントは英語です。でもあまりに日本人からの要望が多いので日本語翻訳版ものるようになりました。他の国は英語を読むけど日本人は英語読めないんですね。平気でそんなことを要求しちゃう日本の大企業はちょっとヤクザすぎるんじゃね?と思うわけです。

ヤクザなエピソードは製品の導入の中でも。日本のシステムはだいたいニーヨンサンロクゴを求められます。つまり24時間365日の稼働と保守。一瞬たりともシステムが落ちてはいけないから冗長化を求めます。冗長化、2台構成にして片方落ちても大丈夫ってやつですね。つまり製品数が倍になるんです。高くなるに決まってるんだけど、安くしろと文句言う。
いや、このシステムの利用者500人もいない想定なら、もしものときはゴメンですませてよ…リスクとして覚悟して冗長化のないスモールスタートし、利用者増えたら検討すればいいじゃん。とCISSPという資格を勉強している私なんかは思うわけです。
あと保守は電話したらすぐ直せってやつですね。そのくせ保守費はケチる。産まれた時から過剰サービスに慣れきってるので、当たり前の感覚がだいぶ高い。この部署にいてイスラエルの技術者にもカナダの技術者にも「日本って本当に『お客様が神様』なんだね」と言われました。そりゃあ使う側からしたら、いつだって利用できて早くて安定しているのがいいに決まってるんだけど、それを実現する適切なコストをかけずに下請けやベンダに無理強いをするわけです。

保守でもう1つ大きい話はバージョンアップ問題。ソフトウェア製品ってどんどん新しいバージョンがでるので古いバージョンはサポートが切れます。もちろん私が扱っている製品も同じ。でもバージョンアップって動作テストやり直さなきゃで、色んなことを考えるとお金がかかります。本当にそれやる必要あるの?って思っても「何かあったら誰が責任とるんだ」という考えのもとテストが追加されます。そりゃ高くなってやりたくなくなる。そして言い始めるのです。「5年以上の保守は当たり前だ。それより前にサポートが切れるとかいうなら無償で対応しろ。じゃなきゃ他のに変える」という脅しを。大きい企業なんてマジでこんなもんですからね?オオゴトになったときの責任なんて取りたがる人はいない。もしかしたら上の人はそれぐらいの気概はあるかもしれないけど、そこに行きつくまでの中間管理職がストップをかける。脆弱性の問題があるからバージョンアップしてと伝えたって、なんだかんだ理由つけてバージョンアップを避ける会社を見てきてるので、きっとどこの会社も似たようなもんなんだろうと思っています。

隣の部署も海外製品を扱っていますが、日本にビジネスチャンスがあると思って来てはサポートが大変過ぎると気付いて撤退する例を結構見ました。海外製品はそのままじゃジャパニーズクオリティにはあわないのです。アジャイルなので機能は凄いけどバグはちょいちょいあるし、ドキュメントもしょぼいので完成品を求める日本にはそもそもあわない感。品質に対するレベル感が違うので、問い合わせてもなんでそんなことを日本が言うのかが伝わらない。だから直してくれない。まぁでもそれは当たり前で、お前らゴチャゴチャ言ってくるけどあんまり買ってないじゃんって話です。細かいバグ直さなくても使ってくれるお客様が世界にたくさんいるのに、こんなガラパゴス相手にしてる場合じゃない。


そんなことを思いながら仕事していて色々大丈夫なの?って感じですが、こうしたギャップは逆に代理店が付加価値を提供できる部分なので、代理店の頑張りを適切に評価してくれるお客様にあたると良い感じに回ります。バグがあっても回避策を提示するし、いざとなったらカスタマイズしますしね。
まぁ、逆アセンブラやリバースエンジニアリングできる人がいなくなっちゃうんだけどさぁ……多少のリバースエンジニアリングなら私も出来るんだけど今の上司ほど高速に色々はできない。

人間なんで色々グチはありつつも問題なく仕事してきてたけど、遂にヤバそうな局面が来ちゃったなぁという感じ。そしてそんな時に限って製品のサポート切れが発表されて、早すぎるといつもの文句が出ててんやわんや。とりあえず目の前の課題を確実につぶしていくしかないんですけどね。
今年度からめちゃくちゃ仕事増えるので来年は高評価で出世になってくれないと割にあわないな~('Д')