統一化されたルールが常に良いとは限らない。
働き方改革うんぬんで社内ルールが変わったり増えたりと色々ありますが、その中でよく槍玉にされるローカルルールと統一化についてです。
ローカルルール
私の会社に限らずどこにでもローカルルールは存在します。
- 上司の趣味で朝礼がある
- うちのチームでは休憩してなくても休憩を入れさせられる
- 昼休みは12:00-13:00なのに12:30から1時間休む部署がある
- あの本部では金曜日はビジネスカジュアルで通勤できる
例をあげたらキリないですが、隣の部署は○○ができるのに、うちは××しかできない的な話で溢れています。
こういうとき「統一したルールにすべきだ」なんて言う人が必ず出てくる。
私はこの手の話が結構キライ(゚Д゚)
ローカルルール→統一ルールにした例
もちろん統一すべきルールのラインはあると思ってるますが、なんでもかんでもキッチリ決めるってことは現場の裁量権がなくなり、自由度が大きく下がります。それによって残念なことになる場合も。
ダメだったケース1
電話対応のために昼休みの時間を各自ズラしてたチームが、声高にずるいと叫ぶ人達のせいで、昼休みが12:00-13:00に強制されました。
これにより昼休みにランチに出かけてた人たちがコンビニ弁当になりました。お客様から電話がくるから出ないわけにいかないしね。そして居残りを当番制にする新たなローカルルールができました。
ダメだったケース2
9:00出社で午後休を取ったとき13:30から※帰れますが、いくつかのチームでは昼休みいらないので12:30に帰らせて欲しいと上司に相談し承認が得られたら早く帰れてました。
これもルールを統一しろ!総務は見解を示せって言う人達のせいで、絶対に13:30までいなきゃいけないルールになりました。
※9:00-18:00の拘束時間の場合、半日4:30
補足:あれれ?蘭ねぇちゃん
厳密には労働法的にビミョい話です。
- お昼は一斉に取らなきゃいけない
- 休憩は職場から離脱可能じゃなきゃいけない
- 勤怠の付け替え
詳しいわけではないですが、確かこんな話があったような気がします(^^;)
ケース1はルールが統一されたことで悪化し、当番制という悪いローカルルールが出来ました。これに対して他部署から文句は出ません。羨ましくないですから。
統一しようとしてた人達が求めてたこと
この人たちは何もルールを厳しくしたかったわけではありません。単に
『他のチームは都合良い運用してて羨ましい。うちのチームではそのローカルルールがないから、ルール化したい』
みたいな場合がほとんとです。
そして総務などルールを整備する会社側に言うんだけど、だいたい縛りがキツイ方に倒れます。
当たり前です。緩いルールを蔓延させるわけにはいかないですから(゚Д゚)
上司と部下でコミュニケーションがとれるならば現場の裁量に任せても上司が責任を取ってくれるけど、楽な方のルールにした場合コミュニケーションがうまくいってない場所はうまく運用できないです。
アプローチが間違っている
そもそもなんだけど、厳密ではないにしても統一的なルールはあるんですよね。会社には。
それをどう解釈するか、どう現場が運用しやすいように最適化するかはチームとそれを監督する上司にゆだねられています。ローカルルールは現場最適のルールです。
もしルールを都合よく解釈してやりやすくしたいなら、いきなり飛び越えて総務とかに連絡するんじゃなくて、上司と相談しろよって思うわけです。
チーム内でうまくおさめれば良い話を、コトを大きくすると最終的に自由度が下がることだらけです。
もちろんルールを逸脱・悪用しているならば是正を呼びかけるのは正しいと思います。
上司に相談できない場合
頭の固い上司はいるもので相談ができないってケースはもちろんあります。
そんな時はさらに上の上司だったり、隣のチームの上司だったりに相談するのが良いです。良い人なら多少動いてくれます。もし周りが話通じない人だらけなら組合やら総務やらに相談ってことになると思いますが………
この場合はそのチームがしんどくないですかね?
いくら業務内容が楽しくても上司や周りに恵まれてないなら異動希望を出していいと思います。なお、異動って欲しいという部署がないと出来ないので別の部署の課長以上のクラスに顔を売る機会は作っておきましょう。いざという時に引っ張ってもらうためコミュニケーション取っておくのは大事。
まとめ
- ローカルルールは現場最適の運用方法
- 他の運用がうらやましいなら上司と調整すべき
- 会社に統一ルールを求めると厳しい方に倒れる
ルールがあると考えなくて楽だけど、ルールが強いと働きにくくなるので、うまく上司とコミュニケーションを取って各自が最適に働けるような環境を作るのが大事だとJAL氏は考えているのでした。